【8月14日 AFP】不法養子縁組が横行するグアテマラで、生後3日から2歳までの児童46人が救出された。警察当局が13日、明らかにした。

 男児23人、女児23人からなる児童らは11日、首都グアテマラ市(Guatemala City)から47キロの観光都市アンティグア(Antigua)で、非合法の孤児院を急襲した警察部隊により発見された。事件に関与したとして、弁護士のVilma Zamora(34)ならびにSandra Lopez(42)が逮捕されている。
 
 この問題を最初に報じたプレンサ・リブレ(La Prensa Libre)紙によれば、すでに逮捕されたLopez容疑者の夫で孤児院の経営者である男は現在、米国に在住しているもよう。

 救出された児童らは、預かり先が見つかるまで警察の保護下に置かれるという。

 問題の孤児院では、児童らの家族の署名が入った養子縁組許可証が発見されたが、少年裁判所による承認が下りていない状態だった。金銭目的の養子縁組を防止するため、国内の養子縁組法は少年裁判所による承認を必須としている。

 しかし、この養子縁組法は極めてずさんなもので、非合法の養子縁組による取引額は年間2億ドル(約240億円)にも上る。

 2006年に養子縁組された児童は前年から10%増加の約4500人。うち98%は、米国を主とする国外の夫婦に引き取られているという。

 こうした事態を受けて米国務省は、グアテマラの養子縁組について、「利害の衝突」「不適切な利益」といった批判の声明を発表している。米国の調査によれば、グアテマラからの養子縁組にかかる費用は児童1人当たり5万ドル(約600万円)だという。

 7月には北部の村エルパライソ(El Paraiso)で、養子縁組のために児童誘拐を計画していたとして、容疑者15人が地元住民により捕らえられた。その他の村でも住民が容疑者を拘束する騒動が多発しており、これまでに少なくとも7人が死亡、警察関連の建物4軒が放火され、数十人の負傷者が出ている。(c)AFP/Rodolfo Zelada