【8月13日 AFP】レバノン北部のナハル・アルバレド(Nahr al-Bared)パレスチナ難民キャンプにイスラム教スンニ(Sunni)派武装グループ「ファタハ・イスラム(Fatah al-Islam)」が立てこもっている事件で、レバノン軍は12日、同武装グループによる条件付降伏の申し出を拒絶した。交渉仲介者がAFPに対して明らかにした。

 交渉の仲介を試みる聖職者らの広報担当、Mohammed Hajj氏によれば、ファタハ・イスラム側のShahin Shahin報道官が降伏条件を提案したものの、レバノン軍側はこれを拒絶。同軍は「無条件降伏」や「武器の引き渡し」、「ファタハ・イスラムの解体」を要求しているという。

 レバノン軍報道官も「ファタハ・イスラムは条件をつけるような立場にはない。レバノン軍に身柄を預け、法の裁きを受ける以外の選択肢はない」と語り、武装グループ側の申し出を拒絶したことを認めている。

 だが、同報道官は「武装グループメンバーの家族の安全を保証する用意はある。実現するための手段を同グループが提案すれば、実行に向けて前進する」とも語っている。

 ナハル・アルバレドパレスチナ難民キャンプには総勢3万1000人の住人が登録されているが、現在内部にとどまっているのは武装勢力兵の妻子60人程度と見られる。

 レバノン軍部隊は、ファタハ・イスラムの地下陣地を標的に、同キャンプに対する攻撃を続けているが、同武装グループは依然として約1万5000平方メートルの区域を支配している。(c)AFP