【8月9日 AFP】米歌手・女優のジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez、38)が元夫のオジャニ・ノア(Ojani Noa、31)氏に対し、暴露本の出版差止めを求め訴訟を起こしていた件で、ロサンゼルスの仲裁委員会がノア氏に約54万5000ドル(約6500万円)の賠償金支払を命じる裁定を下したことが8日、明らかになった。

 ロペスとノア氏の間では、2人の結婚生活の詳細を互いに暴露しないとの契約が交わされていた。ところがノア氏が2人の結婚生活を詳しくつづった本の出版を予定していたことから、ロペスはノア氏がこの契約に違反するとして訴えを起こしていた。

 仲裁委員はノア氏に対し、賠償金などの支払いのほか、ロペスを中傷し名誉を損なうような行為を禁じる差し止め命令も出した。さらに、この本に関する全資料のコピーをロペスに渡すよう命じた。

 ノア氏の本には、1997年から11か月間にわたる結婚生活の間に、現在の夫のマーク・アンソニー(Marc Anthony)を含む複数の男性と、ロペスが不倫していたことなどが書かれていたという。同書が出版されることはなかったが、「500万ドル(約6億円)を支払わねば本を出版すると、ノア氏が伝えてきた」とロペスは主張している。

 2006年6月に判事は、「金銭目的で、ロペスとの関係についてプライベートな情報を明らかにしてはならない」とする事前の差し止め命令を出しており、ノア氏もこれに同意。今回の調停はその後に開始されたもの。

 ロペスに支払われる金額は、契約違反に対する賠償金が20万ドル(約2400万円)、弁護士費用が30万ドル(約3600万円)、仲裁裁判費が4万8000ドル(約570万円)という内訳になっている。

 米経済誌フォーブス(Forbes)によれば、ロペスは1億1000万ドル(約131億円)の資産を持ち、ハリウッドで9番目に裕福な女性だという。現在、夫のアンソニーと共に主演を務めている最新作『El Cantante』が公開中。(c)AFP