【8月8日 AFP】仏警察当局は7日、今年2月に盗まれた画家パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の作品3点を所持していた3人組の身柄を拘束したと発表した。現在、事情聴取を行っているという。

 見つかったのは、ピカソの娘マイアを描いた「人形を抱くマヤ(Maya with Doll)」、2人目の妻のジャクリーヌ夫人の肖像画「ジャクリーヌ(Portrait of Jacqueline)」、および「21歳のマリー・テレーズ(Marie-Therese at age 21)」と題されたデッサンの計3点。

 これらは2月26日深夜から27日未明にかけ、パリ7区の高級住宅街にあるピカソの孫娘のDiana Widmaier-Picassoさんの自宅から持ち去られた。盗難額は5000万ユーロ(約80億円)。

 仏警察内の芸術品盗難を専門とするOCBCに美術関係者から通報があったことで、今回の逮捕につながった。また、重要犯罪を扱う内務省の特別捜査チームBRBも捜査に協力した。

 Widmaier-Picassoさんの代理人は、警察の捜査を称賛し、作品の状態は良好だと語った。

 ピカソ美術館(Picasso Museum)のAnne Baldassari館長は、AFPに作品が戻った喜びを語る一方で、「ジャクリーヌ」を盗む際にカッターが使われたことに関し、作品の状態はじき確認できる見込みと述べた。(c)AFP

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