【8月7日 AFP】(一部修正)英国南部のサリー(Surrey)州で家畜伝染病の口蹄(こうてい)疫が発生した問題で英政府当局は6日、近郊の農場で口蹄疫とみられる新たな症例が見つかったと発表した。政府高官は最近の洪水で感染源とみられる研究施設からウイルスが広がった可能性に言及した。
 
 英環境・食糧・農村省(Department for Environment,Food and Rural AffairsDEFRA)のデビー・レイノルズ(Debby Reynolds)獣医局長によると、新たな症例が見つかったのは最初に口蹄疫が確認された農場から半径3キロ以内の保護区域にある農場で、この農場の牛50頭に殺処分命令が出された。

 今回の口蹄疫の感染源が、近郊のパーブライト(Pirbright)獣疫研究施設が保管していたワクチン製造用ウイルスによるものかはまだ特定されていない。しかし、環境・食糧・農村省によると、口蹄疫感染が発見された農場の家畜から確認されたウイルスは、数週間前にピルブライトでワクチン製造用に使われたウイルスと類似しているという。

 レイノルズ獣医局長は、第2の症例が見つかった農場について、洪水や人や家畜の移動などウイルスの伝播が疑われる期間に起こった全ての出来事を視野に入れて調査していると述べ、洪水でウイルスが広まりやすくなった可能性もあると指摘した。

 一方、ヒラリー・ベン(Hilary Benn)環境・食糧・農村相は英テレビ局「チャンネル4(Channel 4)」の番組のなかで「前月、農場周辺で洪水が発生したことを考慮すれば、ウイルスが洪水により農場に運ばれた可能性もある」と述べた。一方で、「これは可能性の1つにすぎず、先入観にとらわれてはいけない」とも語った。(c)AFP/Robin Millard