【8月9日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は8日、教員資格を持つバーバラ・モーガン(Barbara Morgan)飛行士(55)ら7人を乗せたスペースシャトル・エンデバー(Endeavour)の打ち上げを行う。1986年のスペースシャトル・チャレンジャー(Challenger)の爆発事故で、1人の教員の夢が断たれてから21年が経過した。

 飲酒問題や、恋愛の末に異常な行動に走った宇宙飛行士の問題など、不祥事が続いたNASAだが、モーガン飛行士の人気がNASAの名誉挽回に一役買っている。

 元教員のローラ・ブッシュ(Laura Bush)米大統領夫人は7日、モーガン飛行士に電話で「教員から教員へ」祝辞を伝えたという。

 現在、フロリダ(Florida)州ケープカナベラル(Cape Canaveral)のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)で夕方の打ち上げに向け準備を進めているモーガン飛行士は、1980年代にチャレンジャーの代替要員として教員仲間のクリスタ・マコーリフ(Christa McAuliffe)飛行士とともに訓練を受けていた。

 当時NASAは、教員を宇宙空間に送ることで数百万人の想像力に火をつけ、スペースシャトルプログラムに対する支持を維持したいと考えていた。

 だが、1986年1月28日、チャレンジャーは打ち上げから73秒後に爆発、乗組員7人全員が死亡した。NASAの任務への参加を熱望するモーガン飛行士の思いも、チャレンジャーの爆発事故により、実現が20年遅れることとなった。

 チャレンジャーの惨事の後、教員に戻っていたモーガン飛行士は、1998年にNASAに復帰。8日午後6時36分に予定されているエンデバーの打ち上げと同時に、モーガン飛行士にはようやく宇宙へ飛び立つチャンスが訪れる。

 NASA関係者によると、オービター(軌道船)は発射に向けた準備が整っており、天候にも恵まれる見込みだという。NASAは8日朝、シャトルの巨大な外部燃料タンクへの燃料充填を開始した。

 カナダ人1人を含むエンデバーの乗組員は、11日間のミッション期間中、NASAが宇宙開発計画の中核と考える軌道上の実験室、国際宇宙ステーション(International Space StationISS)の拡張作業を続ける。(c)AFP/Jean-Louis Santini