【8月3日 AFP】米軍法会議の陪審は2日、イラクで2006年に起きた米兵によるイラク民間人殺害事件で訴追されていた被告らのうち、新たにローレンス・ハチンス(Lawrence Hutchins)米海兵隊軍曹(23)に有罪の評決を下した。

 ロサンゼルス南部の海兵隊基地、キャンプ・ペンドルトン(Camp Pendleton)に設置されている軍法会議は、同被告が2006年4月26日に、イラク中部のハムダニヤ(Hamdania)でイラク民間人のハシム・イブラヒム・アワド(Hashem Ibrahim Awad)さん(当時52)を殺害したとして、過失致死と殺人共謀の罪で有罪と認定した。被告には、終身刑が言い渡される可能性もある。

 軍法会議によると、被告は地元の反政府勢力指導者の拘束に失敗したため、兵士7人を率いてアワドさんを誘拐し射殺、その後盗んだシャベルとAK-47ライフルをアワドさんのそばに置き、アワドさんが道路脇に仕掛け爆弾を埋めようとした工作員であるかのように偽装工作を図ったとされる。

 ハチンス被告は事件の首謀者とみられているが、誘拐、暴行、家宅侵入および司法妨害については無罪と認定された。減刑と引き換えに軍の検察官への協力に合意した一部の兵士が、殺人計画の首謀者としてハチンス軍曹を密告していた。

 陪審は1日半に及ぶ協議の結果、被告を有罪と判断し、現在、量刑手続きを行っている。

 ハチンス軍曹の有罪評決により、アワドさん殺害に関与したとされる兵士8人全員が戦争犯罪での有罪が確定。訴追されていた被告らのうち、海兵隊員4人と海軍医1人がすでに有罪を認め、1-8年の禁固刑が言い渡されている。(c)AFP