【8月3日 AFP】サッカー、スペイン・リーガエスパニョーラ1部のFCバルセロナ（FC Barcelona）は2日、クラブの公式ホームページ上で選手からの批判の対象となっているアジアツアーに関する見解を示した。

　FCバルセロナは「過去3年で、中国におけるサポーターは6倍、日本では7倍に増えている。ツアーは、100万人以上いるアジア人サポーターと触れ合うこの出来る貴重な機会だ」との声明を出し、クラブの計画を擁護した。

　チームのジャンルカ・ザンブロッタ（Gianluca Zambrotta）とリリアン・テュラム（Lilian Thuram）は、アジアツアーが8月26日に開幕するリーグ戦に向けた準備の障害になると批判を行っている。

　2年前にもアジアツアーを行ったが、その時にはリーグ戦と欧州チャンピオンズリーグ（Champions League）の二冠を達成したと主張するFCバルセロナのホアン・ラポルタ（Joan Laporta）会長は、「選手たちにとっては、フィジカルの観点からもホームで調整を行ったほうがいいと思う。それでも我々はツアーを上手く計画するノウハウを過去から学んだので、全員が満足する結果になるだろう」と語り、これまでより負担の少ないツアーを組んだことを強調した。

　2006-2007シーズンには2億9010万ユーロ（約470億円）の総収入を得て、680万ユーロ（約11億円）の純利益を上げたFCバルセロナだが、国外でのテレビ視聴者が全体の約77パーセントを占めるなど、マーチャンダイジング（販売促進）による収入の約半分を国外から得ている。

　FCバルセロナは5日に中国で北京国安（Beijing Guoan）、7日に日本で横浜F・マリノス（Yokohama F Marinos）、10日に香港でキッチーFC（Kitchee FC）とハッピーバレーFC（Happy Valley FC）の混合チームであるミッション・ヒルズ・インビテーション11（Mission Hills Invitation XI）と対戦し11日にバルセロナに戻ることになっている。(c)AFP