照明デザイナーが語る現代の「日本の光」
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【東京 2日 MODE PRESS】都内・銀座のアップルストア(Apple store)本店で7月27日、エイクエント(AQUENT)主催のプレゼンイベント「キューズ・クラブ(q’s Club)」が開かれた。今回4度目となった同イベントでは照明デザイナーの田中謙太郎(Kentaro Tanaka)氏が、日本には無機質な光があふれ過ぎていると語った。
■「脇役でありながら主役のように欠かせない存在」
六本木ヒルズ(Roppongi Hills)やミッドランドスクエア(MIDLAND SQUARE)をはじめ、数々の有名施設の照明デザインを手がける田中氏は、照明デザインに関する賞を多数受賞するなど、多彩な活躍を見せている。
■明るいだけが‘光’ではない
現在の日本には、沢山の光が溢れていると同氏は言う。特に、自動販売機やコンビニエンスストア、繁華街のネオンなど、多くの‘光の公害’を予期せずに受けているという。
「クライアントからも照度が十分かどうか心配されることが多い。しかし、建物にはそれぞれの目的があり、必ずしも照度が高ければ良いという訳ではない。日本には和紙やろうそくの明かりなど、‘良い光’がたくさんあった。今の日本では‘暗ければ足す’という考え方が主流で無駄な光が多い。最低限のものを最大限に生かすことを考えていくべきだ」と言う。
照明デザインで重要視するのは「その場を訪れた人がどのような光に迎えられるかをイメージすること。そのために、‘光のストーリー’を創ること」だという。光が全体の空間を引き立てるよう構成を練り、素材・環境・その建物の目的を念頭に置いた上でデザインをしていく」と田中氏。
■私たちも参加できる‘光作り’
同氏の活動の1つが、様々な角度から街中に溢れる光を調査する照明文化研究会「照明探偵団(Shomei Tanteidan)」での取り組み。照明デザイナーの面出薫(Kaoru Mende)氏による1990年の結成以来、日本各地だけではなく世界各都市の光を調査し続けている。
年に1度、世界のメンバー都市で開催されるフォーラムや、「でんきを消してスローな夜を」をスローガンに行うエコイベント「100万人のキャンドルナイト」など活動内容は多様。一般の人も参加可能なイベントも多数行っており、光に対する知識を深めるだけでなく、普段何気なく利用
している光について考える機会を与えてくれる。「私たち照明デザイナーだけでなく皆が光について考え、お互いに‘日本の光’を創っていきたい。」と同氏は語る。
省エネの考え方が定着している日本だが、実用性や機能性を重視するあまり、‘無機質’な光が多いのが現状だ。不必要な光を思い切って取り払い、人にも環境にも優しい光の使用を心がければ、さらに居心地の良い空間を持てるようになるのではないだろうか。(c)MODE PRESS
■「脇役でありながら主役のように欠かせない存在」
六本木ヒルズ(Roppongi Hills)やミッドランドスクエア(MIDLAND SQUARE)をはじめ、数々の有名施設の照明デザインを手がける田中氏は、照明デザインに関する賞を多数受賞するなど、多彩な活躍を見せている。
■明るいだけが‘光’ではない
現在の日本には、沢山の光が溢れていると同氏は言う。特に、自動販売機やコンビニエンスストア、繁華街のネオンなど、多くの‘光の公害’を予期せずに受けているという。
「クライアントからも照度が十分かどうか心配されることが多い。しかし、建物にはそれぞれの目的があり、必ずしも照度が高ければ良いという訳ではない。日本には和紙やろうそくの明かりなど、‘良い光’がたくさんあった。今の日本では‘暗ければ足す’という考え方が主流で無駄な光が多い。最低限のものを最大限に生かすことを考えていくべきだ」と言う。
照明デザインで重要視するのは「その場を訪れた人がどのような光に迎えられるかをイメージすること。そのために、‘光のストーリー’を創ること」だという。光が全体の空間を引き立てるよう構成を練り、素材・環境・その建物の目的を念頭に置いた上でデザインをしていく」と田中氏。
■私たちも参加できる‘光作り’
同氏の活動の1つが、様々な角度から街中に溢れる光を調査する照明文化研究会「照明探偵団(Shomei Tanteidan)」での取り組み。照明デザイナーの面出薫(Kaoru Mende)氏による1990年の結成以来、日本各地だけではなく世界各都市の光を調査し続けている。
年に1度、世界のメンバー都市で開催されるフォーラムや、「でんきを消してスローな夜を」をスローガンに行うエコイベント「100万人のキャンドルナイト」など活動内容は多様。一般の人も参加可能なイベントも多数行っており、光に対する知識を深めるだけでなく、普段何気なく利用
している光について考える機会を与えてくれる。「私たち照明デザイナーだけでなく皆が光について考え、お互いに‘日本の光’を創っていきたい。」と同氏は語る。
省エネの考え方が定着している日本だが、実用性や機能性を重視するあまり、‘無機質’な光が多いのが現状だ。不必要な光を思い切って取り払い、人にも環境にも優しい光の使用を心がければ、さらに居心地の良い空間を持てるようになるのではないだろうか。(c)MODE PRESS