【8月1日 AFP】スペイン領カナリア諸島(Canary Islands)のグラン・カナリア(Gran Canaria)島とテネリフェ(Tenerife)島で27日に発生した山火事は延焼を続けており、この事態を受けた首相官邸筋は、ホセ・ルイス・ロドリゲス・サパテロ(Jose Luis Rodriguez Zapatero)首相が予定されていたバルセロナ訪問を取りやめ、1日にも現場を訪れるという。

■山火事発生は放火によるものか、容疑者を逮捕

 アフリカ大陸の西に位置するカナリア諸島はスペインでも有数の観光地。これまでに計3万5000ヘクタールが焼失。自治州政府によると過去10年で最悪の火災になるという。同自治州政府は31日、住民約1万1200人に対し避難命令を出した。

 山火事発生に関してグラン・カナリア島の警察当局は28日、放火の疑いで37歳の男性を逮捕した。男性は森林レンジャーで、放火は9月に期限切れとなる雇用契約の延長を狙ったものだという。
 
■気象当局は気温低下から警戒レベルを緩和

 欧州を襲った熱波の影響で、前週にはイタリア、ギリシャ、ブルガリアなど欧州南部の各地で森林火災が発生、数百人が死亡している。

 しかし、前週までのスペインの気温は例年より低く、今回の山火事が今年に入ってから初めての大規模な火災となった。隣国のポルトガル南部で今年一番の猛暑を記録した30日に発生した火災は、現在鎮火の方向へ向かっているという。

 気象当局によると31日現在、新たな森林火災の発生は報告されておらず、気温も低下傾向にあることから同地域全域における警戒レベルを緩和した。(c)AFP