【7月30日 AFP】カル・リプケン・Jr.(Cal Ripken Jr.)氏とトニー・グウィン(Tony Gwynn)氏の偉業を称え、野球殿堂(Hall of Fame)入りの式典が29日、野球殿堂博物館(National Baseball Hall of Fame)があるクーパーズタウンで開催された。

 両氏は野球の殿堂入りの有資格者となった1年目に97%を上回る支持を得て初年度での殿堂入りを果たした。

 9月に47歳になるリプケン氏は、ボルティモア・オリオールズ(Baltimore Orioles)で2632試合連続出場の大記録を成し遂げ、故ルー・ゲーリッグ(Lou Gehrig)が作った2130試合連続出場の記録を1995年に塗り替え、連続連夜の試合出場は1994年にストライキの影響でワールドシリーズが中止となったMLBの低迷の回復に一役買い、衣笠祥雄(Sachio Kinugasa)氏が作った世界記録2215試合連続試合出場記録をも塗り替えた。

 またリプケン氏は、21年間の現役生活でMVPを2回獲得しオールスターには19回の出場を果たし、3001試合で通算3184安打、431本塁打、1695打点を記録している。

 リプケン氏は、「信じられない気分だ、野球と一人生の称賛だ。殿堂入りしたことで時代を越えることができる。ワールドシリーズで最後のアウトをとるのとは異なるが、すごく嬉しい」と喜びを表した。

 一方、グウィン氏はサンディエゴ・パドレス(San Diego Padres)で故ホーナス・ワグナー (Honus Wagner)と並ぶ8度の首位打者に輝き、1994年には故ビル・テリー(Bill Terry)が1930年に記録したナショナルリーグのシーズン最高打率.401以来、最高となる打率.394を記録。

 またオールスターには15回の出場を果たし、歴代20位となる通算打率.338、歴代18位の通算3141安打を記録した。

 グウィン氏は、「自分がしたことを偉業と思ってくれる人がいるのは信じられない気持ちだ。自分の価値の確認ができた」と喜びを語り、また両氏は互いに殿堂入りしたことを光栄に思っており、グウィン氏はリプケン氏の連続試合出場記録に対し、野球界で語り継がれるだろうとし、「毎日試合に出ることが全てだということをリプケンは体現した」と敬意を表し、さらにメジャーリーグ最後の4割打者と称され、1941年に打率.401を記録した故テッド・ウィリアムズ(Ted Williams)と1992年に出会い「彼の言葉が僕をいい打者にしたんだ」とウィリアムズに敬意を表した。(c)AFP