【東京 29日 MODE PRESS】米国・サンフランシスコ出身のデレク・ラム(Derek Lam)は、1990年にパーソンズ・デザインスクールを卒業。「マイケル・コース」のデザイナーとして12年間、その才能を発揮した後、2003年に自身の名前「デレク・ラム」でブランドを立ち上げ、NYコレクションでデビューを果たす。

 フェミニンでいてシンプルな美しさを持ち合わせた、上質で着やすい服をモットーとしているデレク・ラム。その洗練された感覚は、モダンでありながら冷たい印象は微塵も感じない。幻想的でありながらも、常に現実的である服を生み出す。

 「この現代社会を生きるということはどういうことなのか、という問いに興味を持っています。現代の女性が望んでいるものは何であるか、私は常に考えています。私が思うに今日この時代は、「形式のないラグジュアリー」がテーマだと思います。最上級の女性らしさを表現したとしても、私の作る洋服は上品すぎず、格式ばっていないのです」とデレクは語る。

 世間もデレクを放ってはおかない。2005年には、CFDAの新人デザイナー賞である「ペリー・スワロフスキー・エリス賞」を女性服部門で受賞。また同年に、ヴォーグ/CFDAファッション協会賞も受賞する。2006年には、ケネディーセンターの「The New China Chic」展覧会、またロンドンのビクトリア&アルバート美術館の「現代ニューヨークファッション」をテーマにした展覧会に展示された。

 芸術や建築の世界とも非常に深い関わりを持っているデレクは、次々と新しい挑戦を試みる。そして2005年、イタリアンラグジュアリーブランドとして有名な「TOD’S」で、クリエイティブ・ディレクターとしてその才能をさらに発揮することとなる。(c)MODE PRESS