【7月26日 AFP】中東包括和平案について協議するためイスラエルを訪問中のアハマド・アブルゲイト(Ahmed Abul Gheit)エジプト外相は25日、エルサレム(Jerusalem)で記者会見を行い、イスラエルは同和平案に前向きな姿勢を見せていると語った。

 アブルゲイト外相は、ヨルダンのアブドル・イラハ・ハティーブ(Abdel Ilah al-Khatib)外相、イスラエルのシモン・ペレス(Shimon Peres)大統領、同ツィピ・リブニ(Tzipi Livni)外相らと相次いで会談した後、記者会見に臨み「たくさんの前向きなコメントが得られた。それらのコメントから、われわれがイスラエルに代わって意図を判断し、パレスチナ国家の樹立に向け真剣に取り組む」と語った。

 アラブ諸国の中では、エジプトとヨルダンのみがすでにイスラエルとの和平条約を結んでおり、両国は、3月のアラブ連盟(Arab League)首脳会議で再議決された中東包括和平案をイスラエルに受け入れさせることを目指し、説得にあたっている。

 中東包括和平案は、イスラエルが1967年の第3次中東戦争の全占領地から撤退し、パレスチナ国家の樹立とパレスチナ難民の帰還を容認すれば、アラブ諸国がイスラエルとの関係を正常化するとの内容になっている。(c)AFP