【7月25日 AFP】ハンガリーの保健当局は24日、欧州中部および南部を襲った熱波の影響により、同国内では7月15日からの1週間で約500人が死亡したと発表した。同時期、ハンガリー中部だけで230人が死亡したという。

 気温は連日摂氏40度を上回り、南部の都市キシュクンハラシュ(Kiskunhalas)では、20日に国内最高の41.9度が記録された。 

 救急隊の広報担当者は「前週の救急車出動要請回数は30%増だったが、最高気温が記録された20日だけを見れば50%増だった」と語る。

 また、国内全土で火災が相次ぎ、鎮火のため消防士が出動した回数は、前週だけで3000回にのぼっている。

 現在、ハンガリーでは、国内初となる最高レベルの熱波警報が発令されている。24日時点で、依然気温が40度に達している地域もあるものの、向こう数日間で気温は低下する見込みだ。

 欧州各国を襲った異常気象は依然収束せず、各地で被害を出している。(c)AFP