【7月23日 AFP】欧州委員会(European Commission)は22日、ベニタ・フェレロワルトナー(Benita Ferrero Waldner)欧州委員(対外関係・欧州近隣国政策担当)とセシリア・サルコジ(Cecilia Sarkozy)仏大統領夫人が同日、リビアを訪問したことを明らかにした。

 エイズウイルス(HIV/AIDS)集団感染事件で終身刑を言い渡され服役中のブルガリア人看護士ら6人について、リビア政府に本国送還を求めるためとし、「悲痛な状況が人道的精神に基づいて解決されることを望む」と声明で述べている。

 リビア政府筋もこの日、セシリア夫人がClaude Gueant仏大統領顧問とともに首都トリポリ(Tripoli)を訪れたことを認めたが、訪問の目的については明らかにしなかった。

 フランス大手週刊誌『ルポワン(Le Point)』電子版は、セシリア夫人らはブルガリア人看護士らの本国送還を求めて活動しており、今回の訪問では22日午後にリビアの最高指導者ムアマル・カダフィ(Muammar al-Qaddafi)大佐と会談、ブルガリア人看護士らの本国引渡しに向けた最終調整を行うとしている。

 送還が実現すれば、看護士6人はセシリア夫人らとともに仏政府専用機でブルガリアの首都ソフィア(Sofia)に向かう予定だという。

 セシリア夫人は7月12日にもリビアを訪問し、看護士6人やHIV感染児童の家族と面会している。また、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領も同事件をめぐり、カダフィ大佐と数回電話会談を行っている。

 同事件では、感染した子どもの家族らが賠償金を受け取る和解合意が10日に成立、ブルガリア人看護士らは当初の死刑から終身刑に減刑された。ブルガリア政府は19日、正式に看護士6人の身柄引き渡しを要請していた。(c)AFP