【7月23日 AFP】シドニーで22日、国際エイズ学会(International AIDS SocietyIAS)が主催する「第4回病因・治療・予防に関する国際エイズ会議(International AIDS Society Conference on HIV Pathogenesis, Treatment and Prevention)」が開催された。会長のペドロ・カーン(Pedro Cahn)氏は冒頭の演説で、国際社会がエイズウイルス(HIV)の感染拡大を防止するための最善の努力を怠っているのは「恥ずべき怠慢」だと語った。

 カーン氏によると、HIVに対する知識と治療法が躍進しているのにも関わらず、毎日1万1000人がHIVに感染しているという。また、低・中所得国では生命を救う医薬品の投与を受けている感染者は全体の3分の1以下、さらに感染を予防するためのコンドームや新品の注射器などを入手できる環境にいる人はその数を下回る。

 同会議には5000人以上が参加しており、現存する抗レトロウイルス薬に耐性がある患者のための新しい薬剤などを含む、最先端の治療法について議論されるほか、ウイルスへの感染を予防する有効な方法についても話し合われるという。

 同学会は、政府および資金提供者らに、HIV研究の成果がより確実なものとなるよう、研究資金を現在より10%多く計上するよう呼びかけると宣言した。

 現在、約4千万人がHIVに感染していると推測される。また、これまでにエイズにより死亡した人の数は2500万人に上るとされている。(c)AFP