【7月23日 AFP】19日から22日まで開催される第13回ベニカシム国際フェスティバル(International Festival of BenicassimFIB)に、何千人もの英国人ファンが集まっている。オルタナティブ・ポップロックやエレクトロニカによるパフォーマンスは、会場近くのビーチの賑わいと勝るとも劣らない活況を呈している。

 23日の明け方まで4日間に渡って開催され、ヨーロッパで最大級の音楽フェスの一つである同フェスティバルは、観客の40%がスペイン国外から来る外国人であると主催者は話す。またそのうち80%は英国から来る人に売れたという。

 主催者は、今年の出演者のベテランパフォーマーのB-52sDevo、イギー・ポップ・アンド・ザ・ストゥージズ(Iggy Pop And The Stooges)や、頭角を現し始めたアークティック・モンキーズ(The Arctic Monkeys)、クラクソンズ(Klaxons)らが、2006年度の動員数13万人を越える人々を魅了する事になるだろうと予想する。

 また、多くの英国人ファンにとっては、英国南西部で毎年開催されているグラストンベリー・フェスティバル(Glastonbury Festival)の避けようのない悪天候に比べ、天候の良さも同フェスティバルの大きな魅力となっている。

 英国北部のヨーク(York)からベニカシムにやって来たローラ(Laura)さんは「一番の目玉はこの天候とアクアラマ(Aquarama)だと友達が言っていたわ」と、同音楽祭会場に隣接する巨大なウォータースライダーのあるテーマパークのことを引き合いに出して話す。

 英国で開催される音楽祭とは異なり、同フェスティバルは深夜に最高潮に達し次の日の朝8時まで続く。

 スタートが遅いのは、観客が日中の暑さで参ってしまうのを防ぐことと、会場の近くに設置された3つのキャンプ場から歩いていけるビーチで1日の大半を過ごすことが出来るようにしている。

 キャンプ場はフェスティバルの始まる4日前の16日にオープンした。これは観客が休暇期間中に旅行と、ベニカシム・フェスの両方を楽しむことが出来るように配慮されている。

 キャンプ場には、野外に冷たいシャワーと洗面所が設置され、中にはそこで平然と真っ裸になる男性もいる。

 「シャワーはとても好きよ。だって、あのぞっとするものが視界に入ってしまうんですもの」とローラさんは話す。

 英国からスペインへの格安航空便の数の増加も、1995年に初めて開催されて以来、ベニカシムに訪れる英国人の増加に貢献した。

 また英国で人気を博したのは、英国の権威のある音楽雑誌NMEのウェブサイト上で2003年からチケットが販売されるようになったこともある。

 「ベニカシムのほうがいいと思うよ。より国際的だし、リラックスできるしね」とヨークからやって来た35歳のDJ、Keeffyさんはベニカシムとグラストンベリーを比較しながら話す。

 「フランス人の友達ができたんだ」とキャンプ場で近所に滞在する3人のフランス人を差しながら、Keeffyさんは付け加えた。

 「来年はフェスの始まる2週間前に来るつもりだよ」とも話す。

 隣接するビーチとフェステバルの広く知れ渡った評判に心惹かれる人もいる一方で、英国から来た全員が出演者のラインナップに満足しているというわけではない。

 「音楽自体は、他の『Vフェスティバル(V Festival)』や『T in the park』、『グラストンベリー・フェスティバル』ほどは良くないけれど、雰囲気はこっちの方がいいわ」とヨークから来たAngeさんは話す。

 同フェスティバルには、カナダ人クルーナー、ルーファス・ウェインライト(Rufus Wainwright)、アイスランドのダンスフロア・ロックバンド、GusGus、英ポップ歌手のエイミー・ワインハウス(Amy Winehouse)らも4つのステージで繰り広げられる約100を数える公演のスケジュールに組み込まれている。

 また、同フェスティバルでは、アニメ、ラジオドラマ、ドキュメンタリー映画及び、短編映画、演劇、ダンスも披露される。

(c)AFP/Sebastien Guine