【7月16日 AFP】(一部更新)16日午前10時13分ごろ、新潟県中越沖を震源とする強い地震があり、新潟県中越地方と長野県北部で震度6強を観測した。震源の深さは約17キロ、地震の規模はマグニチュード6.8と推定される。

 震源に近い新潟県柏崎市では、建物の倒壊や道路陥没などの被害が発生、70歳代から80歳代の女性4人、男性3人のあわせて7人の死亡が確認された。負傷者は少なくとも692人に上っており、救出活動が続いている。週末の台風4号の大雨で緩んだ地盤で土砂崩れも起き、道路が寸断されている。

 東京電力柏崎刈羽原子力発電所では、原子炉へ電力を供給する施設の変圧器で火災が起きたが、正午ごろ鎮火。地震直後に原子炉4基が自動停止しており放射能漏れの危険はないという。

 この地震で新幹線は安全のため自動停止し、新潟空港は滑走路の点検のため一時的に閉鎖された。

 地震発生から数分後に日本海側の海岸で50センチの津波が観測されたほか、余震も発生している。政府は首相官邸の危機管理センターに対策室を設置し、情報収集にあたっている。 (c)AFP