【7月22日 AFP】サンパウロ(Sao Paulo)のコンゴニャス(Congonhas)国際空港で17日に発生したTAM航空(TAM Airlines)エアバス(AirbusA320型機の着陸失敗事故で、少なくとも日系人7人が犠牲になったことが21日、TAM航空のホームページ上に公開された名簿で明らかになった。

 着陸時に雨でぬれた滑走路ですべり制御を失った同機は、幹線道路を横切り、倉庫に突入して炎上した。犠牲者はおよそ200人にのぼった。

 名簿に記載された日系人とみられる人の氏名は、アキオ・アワサキ(Akio Awasaki)、シロ・ヌマダ(Ciro Numada)、エウリコ・ヒロシ・トミタ(Heurico Hiroshi Tomita)、リカルド・タゾエ(Ricardo Tazoe)、ロジェリオ・ノリオ・サトウ(Rogerio Norio Sato)、エンリコ・シオハラ(Enrico Shiohara)、およびバンダ・ウエダ(Vanda Ueda)さんの7人。

 日本政府によると、ブラジルに住む日系人は南米最多の130万人。1908年に「笠戸丸」に乗って同国に渡った人々が、日系人移民の第1陣となった。

 ブラジルの経済・産業の中心であり、南米最大の都市であるサンパウロとその郊外には多くの日系人が住む。(c)AFP