【7月20日 AFP】ニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙が19日付の紙面に、正式発売前の『ハリー・ポッター(Harry Potter)』シリーズ最新作の書評を掲載。これに対し、激しい抗議の声が上がっている。

 最新作『Harry Potter and the Deathly Hallows(ハリー・ポッターと死の秘宝<仮題>)』は、20日のGMT午後11時1分にアジアや欧州で一斉に発売となる。最終巻となる本作をめぐっては、物語の結末が漏れるのを防ぐため発売準備に細心の注意が払われ、事前の書評掲載も厳重に禁じられていた。

 ところがニューヨーク・タイムズ紙は発売前日の19日に書評を掲載し、少なくとも6人の登場人物が死ぬと明かした。この「解禁破り」に対し、作者のJ・K・ローリング(J. K. Rowling)は、「呆然としている」と語っている。

 一方、同紙編集者のリック・ライマン(Rick Lyman)氏は紙面に書評掲載したことを擁護し、「ニューヨーク市内の書店で最新作の本を見つけて購入し、書評を書いた」と述べている。「小売店などで、本がいったん売りに出されたら、それは合法的に堂々と購入できる。書評を掲載するのも自由だ」

 さらに同紙が物語の結末をばらしたという非難について、「それは事実ではない」と主張。「書評では、誰が生き残り、誰が死ぬのかという詳細をばらさないよう十分な注意を払い、内容を制限した。書評では、この最終巻およびシリーズ全作を非常に高く評価している」と説明している。

 このほか、流通事業者のレビー・ホーム・エンターテインメント(Levy Home Entertainmen)とオンライン小売店ディープディスカウント・ドットコム(DeepDiscount.com)も、発売期限前に顧客数百人に対し最終巻を発送していたことが発覚している。米出版元のスカラスティック(Scholastic)は、この2社に対して法的手段に出る方針だという。(c)AFP