【7月20日 AFP】ロシア政府は19日、英政府による駐英ロシア人外交官4人の追放決定への対抗措置として、英国人外交官4人の追放、英国政府関係者へのビザ発給停止および英国とのテロ対策協力を停止すると発表した。

 ロシア外務省のミハイル・カムイニン(Mikhail Kamynin)報道官は今回の措置について、すでに駐露英国大使に正式に伝えたと明かした。

 英政府によるロシア政府関係者に対するビザ発給制限に対抗して、カムイニン報道官は「ロシア政府関係者は英国のビザ発給を求めず、英政府関係者のビザ発給要請にも応じない」と語った。

 また、同報道官は「英国政府の先の決定により、ロシアは残念ながら英国とテロ対策で協力していくことは不可能となった」と語った。

 一方で、カムイニン報道官は、同問題の解決に向けて「良識」をもって対処するよう呼び掛けた。

 ロシア連邦保安局(FSB)の元職員、アレクサンドル・リトビネンコ(Alexander Litvinenko)氏殺害事件をめぐって英国とロシアの関係が悪化の様相をみせるなか、米国と欧州連合(EU)は英国寄りの姿勢を示している。

 コンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官は19日、ロシアは同事件の容疑者であるアンドレイ・ルゴボイ(Andrei Lugovo)氏の引き渡しに応じるべきだと語った。

 一方、駐英ロシア大使は同日、リトビネンコ氏殺害事件にロシア政府が関与しているとの見方を「全くばかげている」とする書簡を英タイムズ(The Times)紙に送った。

 さらに、プーチン政権の転覆をAFPなどのメディアに呼び掛けたボリス・ベレゾフスキー(Boris Berezovksy)氏の引き渡しに英国政府が応じないのは「ダブル・スタンダード」だとして、多くのロシア政府高官らが英国政府を非難している。

 ベレゾフスキー氏は17日、ルゴボイ氏が応じれば第3国でリトビネンコ氏殺害事件について証言する用意があると語った。(c)AFP/Stephen Boykewich