【7月19日 AFP】ブラジル南部サンパウロ(Sao Paulo)のコンゴーニャス(Congonhas)空港で17日に発生したTAM航空(TAM Airlines)3054便の炎上事故をめぐり、同空港の安全対策の不備を非難する声が高まっている。

 激しい雨の中で着陸を試みた同機は、濡れた滑走路でオーバーランを起こし空港脇の道路を横切って倉庫に激突、炎上した。全乗員乗客186人のほか、周辺施設などにいた数十人が犠牲になったとみられている。

 救援隊員らの話によると、19日早朝の時点で飛行機や倉庫のがれきの中から181遺体が、周辺施設から3遺体が発見された。このほか、ブラックボックス1個が回収されたという。

 また現時点で、行方不明者の数は5人。重体4人を含む11人が現在も病院で治療を受けている。

 ブラジル史上最悪となった飛行機事故の原因について、国内メディアなどが空港の安全不備を伝えるなか、国内の弁護士会である「Order of Lawyers of Brazil」のCezar Britto会長も、「コンゴーニャス空港の事故は起きるべくして起きたもの」と指摘している。

 Britto会長は、「今回の大惨事は200人余りの人命だけではなく、ブラジルの航空システムの信頼性をも奪った」と語った。

 一部職員によれば、同空港は滑走路が短く、パイロットの間でも雨天時には非常に滑りやすいとの不安の声が上がっていたという。

 グロボ(Globo)紙のインタビューに応じたパイロットも、「(事故当時の)滑走路はかなり滑りやすい状態になっていた」と明かし、当局はあのような状況での着陸を許可するべきではなかったと非難した。

 一方、TAM航空のMarco Antonio Bologna社長は、18日の記者会見で「生存者がいる兆候はない」と語った。(c)AFP/Isabelle Hourcade and Uncas Fernandez