【7月19日 AFP】国際環境保護団体のグリーンピース(Greenpeace)が、「スイス氷河のヌード・パレード撮影会」に参加するボランティアを募ることを18日、明らかにした。地球温暖化を警告するキャンペーンの一環だという。

■人間の肉体を氷河にさらし、自然の危機を訴える

 アルプスの氷河が溶け始めているのは、人間の経済活動による地球温暖化の顕著な例であるとグリーンピースはとらえており、世界中の関心を喚起するために計画した。

 「氷河や世界の環境と同じくらい脆弱な人体を、極限の寒さにさらすことで、世論と政治を動かすことができる」とグリーンピースは期待している。

■撮影は「集団ヌード写真」で有名な写真家

 グリーンピースのスイス支部は、「可能な限りの多くの成人に参加してほしい」と呼びかけている。撮影は、集団ヌードで世界に名をはせるスペンサー・チュニック(Spencer Tunick)氏。

 チュニック氏は、歴史的な建造物などを背景に、数百人の全裸のモデルにきめ細かなポーズを指示し、自ら「生きた彫刻」あるいは「人体の風景」と呼ぶ集団ヌードを撮ることで定評がある。

 5月には、メキシコ市のゾカロ広場(Zocalo Square)に1万8000人を集めて集団ヌード撮影を行ったが、今回は氷河を背景とするため、安全上の考慮から50人規模を予定しているという。(c)AFP