【7月17日 AFP】東京電力(The Tokyo Electric Power Company)は16日、新潟県中越沖地震発生後に柏崎刈羽原子力発電所で微量の放射性物質を含む水漏れがあったことを発表した。

 東京電力の広報担当者によれば、漏れた水に含まれる放射性物質は、環境に影響を及ぼす可能性がある量をはるかに下回っており、作業員の被ばくもなかったという。

 マグニチュード6.8の地震発生後、世界でも最大規模の同原発では火災も発生しており、鎮火までの数時間、黒煙が立ち上った。同広報担当者によれば、放射性物質を含む水が漏れた原因が地震または火災のいずれなのか、現時点では明らかになっていない。

 東京電力の発表によると、火災が発生したのは原発の設備に電気を供給する変圧器で、原子炉自体ではない。地震発生時に稼働していた原子炉は、地震を感知して自動停止していたという。(c)AFP