分類学の父・リンネに関する天皇陛下の講演、科学誌『ネイチャー』に掲載
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【7月12日 AFP】天皇陛下が5月の欧州訪問中、英国ロンドンのリンネ協会(Linnaean Society)で行った講演の抜粋が、12日付の英科学誌『ネイチャー(Nature)』に掲載された。
18世紀スウェーデンの植物学者カール・リンネ(Carl Linnaeus)の生誕300年を記念して行われた講演で陛下は、長らく世界に遅れをとっていた日本の科学の発展に、リンネによる画期的な分類学体系が貢献したと賞賛した。
講演は「リンネと日本の分類学」と題され、陛下は「分類学の父」と呼ばれるリンネによる、2つのラテン語学名を使用する生物分類法について語った。
また、日本の科学の発展にリンネの仕事が影響をもたらすことなったのは、1775年にリンネの弟子であるスウェーデン医師、カール・ペーター・ツンベルグ(Carl Peter Thunberg)が、当時、日本で唯一の貿易窓口だった長崎出島に来日。西洋科学に関心を持つ日本の医師らと交流したのがきっかけとなったと紹介した。
リンネの植物分類法はツンベルグによって広められ、日本にも徐々に浸透。1829年、植物学者であり蘭学者の伊藤圭介(Ito Keisuke)が著作で24種類の植物の分類を解説し、本格的に伝えられた。
自身、ハゼの分類研究者として知られる天皇陛下は、リンネによって確立された2名式命名法は、現在まで非常に有益で、分類学に普遍的基盤を提供したと同時に、「世界の学者が共通の言葉で語り合える恩恵をもたらした」と称えた。(c)AFP/SVEN NACKSTRAND
18世紀スウェーデンの植物学者カール・リンネ(Carl Linnaeus)の生誕300年を記念して行われた講演で陛下は、長らく世界に遅れをとっていた日本の科学の発展に、リンネによる画期的な分類学体系が貢献したと賞賛した。
講演は「リンネと日本の分類学」と題され、陛下は「分類学の父」と呼ばれるリンネによる、2つのラテン語学名を使用する生物分類法について語った。
また、日本の科学の発展にリンネの仕事が影響をもたらすことなったのは、1775年にリンネの弟子であるスウェーデン医師、カール・ペーター・ツンベルグ(Carl Peter Thunberg)が、当時、日本で唯一の貿易窓口だった長崎出島に来日。西洋科学に関心を持つ日本の医師らと交流したのがきっかけとなったと紹介した。
リンネの植物分類法はツンベルグによって広められ、日本にも徐々に浸透。1829年、植物学者であり蘭学者の伊藤圭介(Ito Keisuke)が著作で24種類の植物の分類を解説し、本格的に伝えられた。
自身、ハゼの分類研究者として知られる天皇陛下は、リンネによって確立された2名式命名法は、現在まで非常に有益で、分類学に普遍的基盤を提供したと同時に、「世界の学者が共通の言葉で語り合える恩恵をもたらした」と称えた。(c)AFP/SVEN NACKSTRAND