【7月10日 AFP】ベルリン動物園(Berlin Zoo)は9日、世界的人気を博しているホッキョクグマのクヌート(Knut)によるショーの打ち切りを発表した。

 その愛らしい姿で、過去3か月半に100万人以上の来園者を呼び寄せたクヌートだが、広報担当のRegine Dammさんによると「(クヌート)の思うとおりに生きていくべき時を迎えた」のだという。

 AFPの取材に対し、Dammさんは「本日限りでショーは終了します。クヌートは体重約50キロにまで成長しており、ショーをするには大きすぎるためです。また、ほかのクマたちにもっと溶け込めるよう、クヌートを自立させる必要があるためでもあります」と述べた。

 2006年12月に生まれた後、母グマから育児放棄されたためベルリン動物園で人口飼育されていたクヌートは、今年3月に「動物愛護活動家が『クヌートと兄弟グマを安楽死させるべきだった』と述べた」との情報が流れたことから、世間の注目を浴びることとなった。

 同活動家は、自身の発言が誤って引用されたと主張したが、この主張は、メディアの激しい抗議の嵐によってかき消されることとなった。

 同動物園では1日2回クヌートのショーが開催され、来園者らはクヌートが池に飛び込んだり、岩に飛び乗ったりする姿や、育児放棄されたクヌートを攻撃的な母グマの檻から助け出し、24時間体制でミルクを与えた飼育係と遊ぶ姿を見ることができた。

 だが、ベルリン動物園は4月、成長するにつれ人間に危害を及ぼす可能性が高まるクヌートを、飼育係から引き離す措置をとり始めた。同動物園は、クヌートに精神的ダメージを与えないよう、徐々に引き離していく計画だと述べていた。(c)AFP