【7月8日 AFP】ローマ法王ベネディクト16世(Pope Benedict XVI)は7日、ローマカトリック教会(Roman Catholic Church)での数十年にわたる分裂に終止符を打つべく、伝統的ラテン語ミサの自由化を認める自発教令を公布した。

 ただ、ラテン語ミサには賛否両論があり懸念を表明する要人もいる。

 自発教令では、司祭らは信者の要望に応じて伝統的ラテン語ミサを開かねばならないものとされている。伝統的ラテン語ミサは1965年の第2バチカン公会議(Second Ecumenical CouncilVatican II)の後、事実上姿を消し、これが1970年にフランスのマルセル・ルフェーブル(Marcel Lefebvre)大司教がカトリック教会内に新たな修道会を発足させる一因となった。

 伝統主義派は伝統的ラテン語ミサは、現代のミサに比べてより崇高で歴史的に正しいと指摘する。

 法王は自発教令が発効する9月14日の3年後、状況を報告するよう司教らに命じた。(c)AFP/Martine Nouaille