【7月6日 AFP】小型のカメを介したサルモネラ感染症の危険が高まっていると、米国の疾病対策センター(Centers for Disease Control and PreventionCDC)が6日付けのレポート「Morbidity and Mortality Weekly Report」で警告した。

■すでにカメを飼っていた家の乳児が死亡

 米国ではすでに生後3週間の乳児が死亡したほか、9月以降で22件の症例が報告されている。サルモネラ感染症は「米国で最大の健康問題の1つ」だとして注意を呼びかけた。

 死亡した乳児は、2月20日に発熱と敗血症性ショックを起こし、フロリダの病院に運び込まれた。抗生物質の投与を受けたが3月1日に死亡。遺体から採取した脳せき髄液および血液から、乳児の家庭でペットとして飼われていた小型カメと同じ型のサルモネラ菌が検出された。カメは体長3.2センチで、1月にのみの市で購入したという友人から、この家族に贈られたものだという。

■「小型のカメが危険だ」とは誰もが想像できない

 報告によると、米国では1975年に「体長10センチ以下の小型カメの販売を禁止する法律」が導入されているが、教育目的での販売は許可されているため、法律が十分に機能していないのが現状だ。

 CDCは「小型のカメが健康に有害だとは考えにくいため、子どもおもちゃのように扱われる」といい、そのため「特に幼児には危険だ」と指摘する。サルモネラ菌は、カメやその排出物と、直接または間接接触によって感染するが、幼児のサルモネラ感染症は深刻で、入院や時には死亡に至ることもある。

 CDCによると非チフス性サルモネラ症は、毎年推定140万件発生しており、約15000人が入院、400人が死亡している。(c)AFP