【7月3日 AFP】2日付けのマレーシア紙「スター(The Star)」によると、マレーシアとオーストラリアの科学者たちによって最近発見された、コウモリが媒介する新種ウイルスの名称が、変更されることになりそうだ。

 2006年3月、マレーシア南部マラッカ(Malacca)州Bemban村に住む兵士の一家4人がこのウイルスに感染したことから、同国保健省はこのウイルスを地名にちなみ「マラッカ・ウイルス(Melaka virus)」と名付けた。

 しかし、州当局者はこの命名は「侮辱」であり、外国人旅行者に人気のマラッカの観光産業に悪影響を与えるとして異議を唱えた。

 同紙はチュア・ソイレク(Chua Soi Lek)保健相の話として、「マラッカ州の評判を落とすことになっては困るので、可能であればウイルスの名称を変更するつもりだ。(実際に)ウイルスが発生した場所の名前を付けるかもしれない」と伝えた。

 兵士宅にコウモリが入り込んだ1週間後に、兵士、妻、子ども2人の計4人が呼吸器系疾患を患い高熱を発したことから、このウイルスが発見された。その後、一家は治療を受け、回復している。

 コウモリは、1999年に100人を超えるマレーシア人を死に至らしめた「ニパ・ウイルス(Nipah virus)」など、複数のウイルスの宿主となっている。(c)AFP