【7月3日 AFP】スペイン・リーガエスパニョーラ1部のバルセロナ(Barcelona)に所属するアイスランド代表のFWエイドゥル・グジョンセン(Eidur Gudjohnsen)の父で代理人も務めるアルノール・グジョンセン(Arnor Gudjohnsen)氏は2日、グジョンセンがチームに残留し前線のポジション争いに加わる意向であることを明らかにした。

 2005-06シーズン終了後に6シーズン在籍したイングランド・プレミアリーグのチェルシー(Chelsea)からバルセロナに移籍し、レギュラーポジションを獲得できずにシーズンを終えたグジョンセンには、1998年から2シーズン在籍したボルトン・ワンダラーズ(Bolton Wanderers)時代の恩師サム・アラーダイス(Sam Allardyce)監督が指揮を執るニューカッスル・ユナイテッド(Newcastle United)が興味を示していると伝えられていた。

 アルノール氏は英国放送協会(BBC)の「BBCスポーツ(BBC Sport)」に対し「多くのクラブがエイドゥルに興味を示しているが、本人はバルセロナで自らの力を証明したいようだ。エイドゥルは新加入のティエリ・アンリ(Thierry Henry)とはプレースタイルが異なるので補完的な役割が果たせるだろう。サミュエル・エトー(Samuel Eto’o)とアンリの2トップは上手く機能するとは思えない。エイドゥルは深いポジションでプレーし、アンリにスペースを空ける動きもできるのでより機能的な2トップになるだろう」と語り、バルセロナ残留がグジョンセンの意思であると伝えている。

 バルセロナはアーセナル(Arsenal)から移籍金約2400万ユーロ(約40億円)でフランス代表のFWアンリを獲得しており、これによりグジョンセンとエトーに加えロナウジーニョ(Ronaldinho)とリオネル・メッシ(Lionel Messi)らが顔を揃える前線のポジション争いは激化するものと見られている。

 一方でアルノール氏は「現在エイドゥルは休暇中でどのクラブとも接触しておらず、本人は07-08シーズンに向けたチーム初練習でバルセロナのチームメイトと顔を合わせるつもりでいるようだが、いくら本人に残留する意思があってもクラブの意図がはっきりしていない現段階ではどうなるかは分からない」と語り、クラブの意向によっては移籍する可能性があることも示唆している。(c)AFP