【6月29日 AFP】パキスタン南西部バルチスタン(Baluchistan)州のトゥルバット(Turbat)で29日、前日に同地方を襲ったサイクロン「Yemyin」の被災者約1000人が適切な救援措置を求めるデモを町の役場前で行い、警官隊が催涙ガスや威嚇射撃を行う事態に発展した。AFPのカメラマンによると、デモ中に6人が負傷したという。

 海岸に近いトゥルバットでは、町内の大部分が浸水し、住民は家屋やモスクの屋根の上に避難している状態だ。さらに、数日間にわたる豪雨が過ぎ去った現在は猛暑が現地を襲っている。

 軍当局によると、飲料水、食糧、医薬品、避難用テントなどの救援物資を被災地で投下するため、ヘリコプターおよび貨物輸送機数十機が待機しているという。

 しかし、被災者のもとに救援物資は届いていない。

 バルチスタン州救援関係者の話によると、トゥルバット北西550キロの州都クエッタ(Quetta)が豪雨に見舞われているため、救援物資を積んだヘリコプターが離陸できずにいるという。

 サイクロンと洪水による被災者は110万人に上り、このうち約25万人が住居を失ったとみられる。(c)AFP