【6月28日 AFP】サッカー、日本代表のイビチャ・オシム(Ivica Osim)監督は、大会3連覇を目指す第14回アジアカップ(Asian Cup)の登録メンバーから負傷により浦和レッドダイヤモンズ(Urawa Red Diamonds)のDF田中マルクス闘莉王(Marcus Tulio Tanaka)が外れることを発表した。

 闘莉王は23日に行われたJリーグの清水エスパルス(Shimizu S-Pulse)戦で左ひざ内側じん帯を損傷し、全治3週間と診断されて4日間の日程で27日まで行われた日本代表のトレーニングキャンプに参加していなかった。

 また、闘莉王と同じく23日に行われたJリーグで右足ハムストリングを痛めたジェフユナイテッド千葉(JEF United Chiba)のDF水本裕貴(Hiroki Mizumoto)もメンバーから外れることが決定している。

 これを受けてオシム監督は、会見で「闘莉王と水本がいればチーム内の競争はよりタフなものとなっていただろうが、彼らがいないからといってチームが崩壊する訳ではない。我々は今ここにいる選手に目を向けなければならない。そうすることでチームがより良い状態になることもあり得る」と語り、横浜・F・マリノス(Yokohama F Marinos)に所属するDF中澤佑二(Yuji Nakazawa)を中心として闘莉王らの穴を埋めることができると語っている。

 サンパウロで生まれ15歳の時に来日し2003年に日本国籍を取得している闘莉王は、オシム監督の初陣となった2006年8月9日のトリニダード・トバゴ戦でA代表初出場を果たし、日本代表としてこれまでに(2007年6月28日現在)6試合に出場し1得点を記録している。

 ベトナム、インドネシア、タイ、マレーシアの4か国共同開催で行われる第14回アジアカップは7月7日に開幕を迎え、日本はグループBで9日にカタールと、13日にアラブ首長国連邦と、16日にホスト国のベトナムと対戦する。

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