ハリー・ポッターがかける、キスの魔法
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【6月26日 AFP】シリーズ最新作『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(Harry Potter and the Order of the Phoenix)』の記者会見が、ロンドン市内で25日に行われ、シリーズのスター俳優ダニエル・ラドクリフ(Daniel Radcliffe)が、魔法のようなキスをすると、共演者が明かした。
■キスシーンをめぐるそれぞれの思い
ロンドン市内で7月3日に行われる、シリーズ5作目のプレミア上映会を前に、クラスメート、チョウ・チャン(Cho Chang)を演じるケイティ・リューング(Katie Leung)はキスシーンについて、嫉妬する友人がいたり、両親がどんな反応をするか不安だと語った。
「彼はすごいわ。皆、彼のキスがどんなだったかを知りたがっていると思うけど、本当に上手よ」
ラドクリフはキスシーンの撮影で、初めは神経質になったことを認めたが、「最初の数テイクの後は問題なく、撮影を楽しむようになった」という。
デヴィッド・ハイマン(David Heyman)プロデューサーは、2001年のシリーズ開始からラドクリフと仕事をしてきた多くの撮影スタッフにとって、今回のキスシーンはこのシリーズのターニングポイントだったと加えた。
「われわれの多くはダニエルを10歳のころから知っており、彼の成長を見てきた。世話を焼き、見守ってきたから、とても変な気分だ。『ダニエルのキスシーンを見ていいのか』と考えずにはいられなかった」
■シリーズの結末への希望
俳優らは、最新作に対して惜しみない称賛を受け、ラドクリフは同作を最も自信ある出演作だと述べた。
ハーマイオニー・グレンジャー(Hermione Granger)役を演じたエマ・ワトソン(Emma Watson)は、シリーズの中でも「最も『ハリー・ポッター』らしい」作品だと語った。
出演者らは、7月21日発売のシリーズ最終巻となる第7巻『Harry Potter and the Deathly Hallows(ハリー・ポッターと死の秘宝<仮題>)』で、自分が演じる人物がどうなると思うかについても質問を受けた。
ラドクリフは意見を語りたがらず、作者J.K.ローリング(J.K. Rowling)さんが「予測や想像を超えて、とてもおもしろいことを用意している」だろうと述べた。
ワトソンは、ハーマイオニーが「知性と生まれながらの思いやりの心を、世の中をよりよくするといった、価値ある大義のために使うといい。ルパート・グリント(Rupert Grint)演ずるロン・ウィーズリー(Ron Weasley)と結婚し、かわいい子どもができるといい」と語った。
ローリングさんが、英国では7月12日に発売される『Harry Potter and the Deathly Hallows』で、2人の登場人物が死ぬことになるとしながら、その人物を明かさないことから、主要登場人物の運命に関して様々な憶測が飛び交っている。(c)AFP