『悪魔の詩』著者の爵位に対しパキスタン側が抗議
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【6月19日 AFP】パキスタン政府は18日、英国に対し、小説『悪魔の詩(The Satanic Verses)』著者のサルマン・ラシュディ(Salman Rushdie)氏への爵位の授与を撤回することを求めた。
抗議デモの参加者は、英国旗を靴で叩き、「英国に死を、ラシュディに死を」と怒りをあらわにした。また、大臣の中には、イスラム教徒による自爆テロを正当化する発言も見られた。
ラシュディ氏(59)は、『悪魔の詩』が原因で1989年にイランの故ルホラ・ホメイニ(Ruhollah Khomeini)師から死刑宣告を受け、10年近い潜伏生活を余儀なくされた。
16日、エリザベス女王(Queen Elizabeth II)の81歳の誕生日にあたり爵位が授与され、ラシュディ氏が「サー・サルマン」となったことを受け、イラン政府は英国を「イスラム恐怖症」と非難している。
1988年に飛行機事故で死亡した独裁者ジアウル・ハク将軍の息子である、パキスタンのムハンマド・イジャズル・ハク(Ijaz-ul-Haq)宗教問題相は、「預言者の名誉を守るために自爆テロをする必要があるなら、それも辞さない」と発言した。しかし後に、テロを引き起こす要因となりうるという意味だったと釈明し、議会にて前言撤回した。(c)AFP/Masroor Gilani