【6月18日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で今年3月、英国放送協会(BBC)の特派員アラン・ジョンストン(Alan Johnston)記者が拉致された事件で、実行犯とみられる武装組織「Army of Islam」は17日、前週末にガザ地区を掌握したイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)との間で同記者の解放に合意したとの情報を否定した。

 同日朝、ハマスが「ジョンストン記者は近く解放される」とのコメントを出していた。

 ガザ地区で取材に応じたArmy of Isramの報道官は、ハマスと交渉していることは認めたものの、「現在のところ合意に至ってはいない」と発言。「われわれを取り巻く状況は悪化しており、このままでは神の名によって(ジョンストン)記者の首を切るほかなくなる」と述べ、解放の条件として、英国内で拘束されているパレスチナ出身のアブ・カタダ(Abu Qatada)容疑者らイスラム過激派の釈放を、改めて要求した。

 「ハマスとの交渉は続けられており、進展もある。今後も協議を重ねていく。同胞の釈放が約束されない限り、記者の解放もない」(Army of Isram報道官)

 17日朝、ハマスのサミ・アブ・ズーリ(Sami Abu Zuhri)報道官は、「ジョンストン記者の解放に向けた努力は、近く実を結ぶだろう。ただ、正確な解放時期は明らかにはできない」と述べた。また、ハマス・イラン支部代表のアブ・オサマ・モッティ(Abu Ossama al-Motti)氏も、テヘランでAFPの取材に対し、「神の導きがあれば数時間以内に解放されると期待している」と話していた。(c)AFP/Adel Zaanoun