【6月18日 AFP】フランス国民議会(下院)選挙の第2回投票が17日に実施され、ニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領の与党国民運動連合(Union for a Popular MovementUMP)が、過半数の議席を獲得した。改革を推進する大統領だが、世論調査会社によると、予想されていた圧倒的勝利には至らなかった。

 世論調査会社による推定獲得議席数は、577議席のうち国民運動連合が319から329、社会党(Parti SocialistePS)が予想を大きく上回る202から210となっている。

 社会党のセゴレーヌ・ロワイヤル(Segolene Royal)氏との大統領選を制した際、サルコジ大統領は改革を公約し、それを推し進めるために国民議会選挙での圧倒的過半数勝利を目指していた。

 その他の政党は、国民運動連合と選挙協力した新中道(Nouveau Centre)が17から22議席、フランス共産党(Parti Communiste FrancaisPCF)が12から15議席、緑の党(Les Verts)が3から4議席、大統領選挙で3番目に多く得票したフランソワ・バイル(Francois Bayrou)氏が新たに旗揚げした中道政党の民主運動(Democratic Movement)は、2から3議席をそれぞれ獲得したとみられ、極右政党の国民戦線(National Front)は議席を獲得できなかったとみられている。(c)AFP