【6月17日 AFP】インターネットオークションサイト大手のイーベイ(EBay)が、インターネット検索大手のグーグル(Google)から広告を「撤収」した。かつて良好だった両社の関係悪化を指摘する声が上がっている。

 今回の出稿停止は、イーベイの利用者向けイベントと同日に、グーグルが競合する自社のオンライン決済サービスの宣伝イベントを企画したことへ「報復」ではないかとうわさされていたが、イーベイは15日にこれを否定した。

 イーベイはマサチューセッツ(Massachusetts)州ボストン(Boston)にユーザーを招き、「ライブ」と銘打った「イーベイのすべてを祝う」3日間の大規模なイベントを開催した。だが直前に、グーグルがライブ会場のすぐ近くで、イーベイのオンライン決済サービス「ペイパル(PayPal)」と競合する「グーグル・チェックアウト(Google Checkout)」のプロモーション・パーティーを予定しているとの情報がもたらされた。

 グーグルのイベントを阻止するため、予定されていた会場をイーベイが借り切ろうとしたとの情報が流れたが、結局、グーグルはパーティを中止した。

 同社のサイトには、「(イーベイ・ライブ)の邪魔をしたくなかった。イーベイ側と協議の結果、(グーグルの)イベントは中止した」とのコメントが掲載された。また、イーベイとの関係について詳細には触れず、以前からのパートナーであるイーベイとの「前向きな関係の維持を望む」としている。

 一方、イーベイの広報担当者は取材に対し、「(グーグルの)パーティー開催を知っていい気分はしなかった。『協力関係の維持』においては適切なやり方とは思えない。中止を聞いてほっとした」と答えた。

 グーグルのパーティー企画と広告出稿停止の関係については、「常に多様なマーケティングを試みている。今回の件も、そうした効果を調べるためだ」としている。

 グーグルとイーベイが10億ドル(約1200億円)規模の広告提携を結んだのは約1年前で、「チェックアウト」のサービス開始前だった。イーベイの広報担当者は、「『チェックアウト』の登場によりグーグルとの関係が変化したかは、わからない。インターネット上のビジネスは複雑に関係し合っている。ある分野では協力関係にあっても、別の側面では競合することも十分にありうる」と語った。(c)AFP