【6月15日 AFP】通常の服役囚には認められない医療行為を受けているとして「セレブ優遇」批判を受けていたパリス・ヒルトン(Paris Hilton)受刑者(26)が、医療施設からロサンゼルスの刑務所に身柄を移された。14日、ロサンゼルス郡の保安官事務所が明らかにした。

 同保安官事務所のスティーブ・ホイットモア(Steve Whitmore)広報官によると、ヒルトン受刑者は13日夜にリンウッド(Lynwood)の女子刑務所内の医療施設に移った。移送先となった刑務所内の医療施設は、ヒルトン受刑者が8日から治療を受けていたTwin Towers矯正施設(Twin Towers Correctional Facility)と比較して「格下」であるという。保安官事務所は移送理由について、健康状態が安定して移動が可能になったためと発表。マスコミ批判を受け刑務所に戻されたとの見方を否定した。

「保安官は、自前の情報源に基づいて独立した判断を下す」(ホイットモア広報官)

 ヒルトン受刑者は45日の刑期のうち、わずか3日間で保釈されたが批判が強く、8日に再収監されていた。

 ヒルトン受刑者は刑期満了まで、面会や電話の許可基準が緩やかなTwin Towersにとどまるものと見られていたが、治療施設での長期滞在は、一般囚人には認められない特別待遇だとして再び批判が集中した。

 今週始めに、ヒルトン受刑者はベテランTVキャスターのバーバラ・ウォルターズ(Barbara Walters)との電話取材に応じ、リンウッドの刑務所での服役は「ひどい体験」だったと語った。

「ひどく落ち込み、カゴの中に入れられたような気分だった」

 ヒルトン受刑者は免許停止処分中に自動車を運転して逮捕され、5月に禁固刑を言い渡された。その後、短期間での保釈と再収監後の待遇が「セレブ優遇」と強く批判されてきた。一方、ヒルトン受刑者の支持者たちは、有名人であるために見せしめとして通常より厳しい罰を受けていると主張している。

 14日付けのロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)紙の調査によると、同受刑者の投獄期間は異例の長さ。

 同紙は、2002年7月以降に釈放された200万人の受刑者のうち、免許停止処分中の運転で禁固刑を受けた1500人を対象に調査を実施。調査対象の6割は、ヒルトン受刑者と同様の実刑期間終了後に保釈されていた。ヒルトン受刑者に下された23日間以上という服役期間は、類似の犯罪を犯した受刑者の約8割より長い。ただし、今後模範囚と判断されれば、今月25日には保釈される。(c)AFP