【6月14日 AFP】マカオの銀行「バンコ・デルタ・アジア(Banco Delta AsiaBDA)」に凍結されていた北朝鮮資金の送金が遅延していた問題は、14日中に移管手続きが行われる見通しとなった。共同通信(Kyodo News)が、マカオ政府当局者の談話を報じた。

 北朝鮮の核問題を話し合う6か国協議の2月の合意では、北朝鮮が核関連施設を封鎖することを条件に、他の参加国が北朝鮮にエネルギー支援などを行うとしている。

 しかし北朝鮮側は、米国がBDAに凍結している北朝鮮資金2500万ドル(約30億7000万円)を受領するまでは、合意の履行を拒否するとの姿勢を示してきた。

 BDAの北朝鮮関連口座は、マネーローンダリング(資金洗浄)や偽札製造に関与している疑いが持たれ、米当局が2005年に資金を凍結。しかし、今年2月の6か国協議の合意に基づき、凍結を解除した。

 だが、疑惑の持たれた資金の送金に関わることで信用に傷がつくことを恐れ、送金を引き受ける金融機関がなく、送金手続きは滞っていた。13日、ロシア政府が米連邦準備制度理事会(US Federal Reserve BankFRB)の協力を得て、ロシアの銀行が送金に関与すると発表していた。

 また同日、6か国協議の米首席代表、クリストファー・ヒル(Christopher Hill)国務次官補も、送金問題について「極めて近い将来に解決するだろう」と語った。

 一方、送金の事実については、現在のところ、マカオ当局からの発表はない。(c)AFP