【6月12日 AFP】英国の次期首相に就任が決まっているゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英財務相は11日、イラクの指導者との結束を表明し、不満の高まるイラク戦争についての調査を求める国内からの要求を退ける発言をした。
 
 イラク戦争支持派の1人であり、トニー・ブレア(Tony Blair)英首相の後継者として27日に首相に就任予定のブラウン財務相は、次期首相を事実上選出する与党・労働党(Labour Party)の党首選挙に当選して以来初めてイラクを訪問した。保守派の野党は、イラク戦争に関する調査を即時行うよう求めていたが、ブラウン氏はこの要求を拒否し、優先事項は現地の兵士らを支援することであると語った。この拒否により、首相就任を前に圧力が高まるとの見方が強くなっている。

 英国放送協会(BBC)は、イラク戦争に関してはすでに過去4度の調査が実施されており、新たに調査を行うことでイラクの安定化に向けた英国の取り組みに迷いが生じるとして、英政府は野党からの要求を受け入れることはないだろうと伝えていた。

 ブラウン氏はデズ・ブラウン(Des Browne)英国防相とともにヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)首相、さらにその後ジャラル・タラバニ(Jalal Talabani)大統領とも会談した。

 イラク大統領府によると、ブラウン財務相はイラクへの支援を継続する意思を表明したという。また「ブラウン財務相は次期首相になることを喜び、民主主義と和解、そして経済的発展がもたらされるよう、イラクへ継続的支援を行うと強く訴えた」との声明を出した。(c)AFP