【6月10日 AFP】裸の男女が自転車に乗り、環境保護の必要性を訴える「World Naked Bike Ride」が9日、ロンドン、パリ、マドリード、モントリオール、メキシコ市など世界各都市で開催された。

 「脱げるだけ脱ぐ」をスローガンに、体のあるゆる部分に風を感じながらペダルをこぐ参加者たち。道路上で自転車や歩行者が車の危険にさらされていることや、自動車が環境に与える悪影響などを訴えることが目的だという。

 各都市の警察当局はこの「世界で最も風変わりなデモ」におおむね目をつぶったが、パリでは「わいせつ物公然陳列罪」で5人が逮捕されたため、参加者400人の大部分が「分別」を重視して結局、服を着用した。

 一方、ロンドンでは、さまざまな「ヌード度」の700人が参加。自転車利用者に対する環境の厳しさで知られるマドリードでも、約300人が参加した。

 数百人が参加したモントリオールでは、裸の参加者数十人が警官に対しても「裸になれ!」と叫ぶ一幕も見られた。

 交通渋滞や大気汚染の問題が深刻化しているメキシコ市の観光地でも、約100人が裸の抗議活動を行った。(c)AFP