【6月9日 AFP】安倍晋三首相は9日、主要国(G8)首脳会議の開催地ドイツのハイリゲンダム(Heiligendamm)で記者会見をおこない、2008年に日本で開かれる次回首脳会議で地球温暖化問題の討議を継続することを約束した。

 安倍首相はさらに、2050年までに温室効果ガスの排出を半減させるという日本の計画が、G8サミットの最終声明に盛り込まれたことに触れ、日本がG8の議論の前進に大きく貢献したことを強調した。

 会見のなかで首相はまた、来年2008年の7月7日から3日間の日程で北海道・洞爺湖で開催される次回G8サミットでも地球温暖化問題の取り組みが最大の議題になるとの見方を示した。

 G8加盟国は今回のサミットで温室効果ガスの排出を2050年までに半減するとの目標を「真剣に検討する」ことで合意した。

 議長国ドイツのアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)首相の主導で取りまとめられたこの合意は、米国の立場に配慮したこともあり、数値目標に拘束力を持たせることはできず、妥協にとどまった面もある。

 一方、北朝鮮問題について安倍首相は、北朝鮮に核の廃棄と日本人拉致事件の解決を求め圧力をかける必要を訴え、加盟国の支持を得た。

 G8サミット最終声明は北朝鮮に対し、「すべての核兵器、既存の核計画、既存の大量破壊兵器、および弾道ミサイル計画の完全かつ検証可能で、後戻りできない放棄」を要求している。

 北朝鮮は7日、短距離ミサイル2発の発射実験を行なった。同国はその2週間前にも同様の発射実験を行なっている。

 安倍首相にとって今回のG8サミットは、7月22日の参院選を前に国際舞台における活動の成果を示す最後の機会となった。(c)AFP/Shingo Ito