【6月9日 AFP】ドイツ・ハイリゲンダム(Heiligendamm)で開催の主要国(G8)首脳会議に招待国として出席していた中国の胡錦濤(Hu Jintao)国家主席は8日、同会議に合わせて安倍晋三首相と会談、2008年の訪日で合意する一方、台湾の独立への動きについて日本政府に対し慎重な姿勢を求めた。

 同行した日本政府当局者によると、安倍首相は胡国家主席に訪日を求め、これに対し胡国家主席は「来年の適切な時期に訪日したい」と回答。今年内に訪中予定の安倍首相は、胡国家主席に2008年春の訪日を希望したという。

 一方、台湾問題では胡国家主席は日本に対して苦言を発した。日本は台湾を承認していないものの、一部の主要議員は台湾政府寄りとして知られている。

 胡国家主席は安倍首相に対し、「歴史および台湾問題について適切に対応することが、中日関係を維持する政治的基盤となる」と強調。「特に台湾問題は慎重を要する」とし、「日本政府がこれまでの立場を踏襲し、具体的な政策と行動でそれを明確にすることを望む」と述べた。

 これに対し安倍首相は、「日本の中国政府支持の政策に変更はないが、(台湾)海峡をめぐる対話は可能な限り早期に再開してほしい」と訴えた。

 中国政府は7日、日本政府が台湾の李登輝(Lee Teng-hui)前総統の訪日を許可したことについて「強い不満」を表明。李前総統は在任中、台湾の分離独立を画策しているとして中国政府より非難されていた。(c)AFP