【6月8日 AFP】06-07NBA・ファイナル、サンアントニオ・スパーズ（San Antonio Spurs）vsクリーブランド・キャバリアーズ（Cleveland Cavaliers）、第1戦。試合はキャバリアーズが76-85でスパーズに敗れ、初戦で黒星を喫した。

■スパーズのディフェンスに屈して精細を欠いたレブロン

　キャバリアーズのレブロン・ジェームズ（LeBron James）は、自身のファイナル・デビュー戦でこれまでになく精細を欠いた。リーグ屈指のディフェンス力を誇るブルース・ボウエン（Bruce Bowen）を中心としたスパーズのディフェンスに屈して、試合開始直後から8本連続でシュートを外し、合計6個のターンオーバーを喫したレブロンは、フィールドゴールを16本中4本しか決めることが出来ず、僅か14点に終わった。

　レブロンは試合を振り返り、「スパーズを賞賛しなければならない。彼らのプレーは素晴らしかった。ボウエンはリーグでも屈指のディフェンダーだ。その上、他の選手のヘルプも多かった。サイドラインにドリブルをするように追い込まれ、1人をかわしてもすぐに別のディフェンスがいた。これまでにも同じような状況に追い込まれたことはあるが、今回は何も出来なかった」と語った。

　しかしレブロンは、「相手のディフェンスが見事だった面もあるが、単にシュートミスをした場面も多いので半分半分だ。スパーズが1勝を挙げただけで、ファイナルは始まったばかり。チームを修正して10日の第2戦に備える」と第2戦へ向けての意気込みを語ることを忘れなかった。

■レブロンの復調に期待するブラウンHC

　スパーズのディフェンスを目の当たりにしたキャバリアーズのマイク・ブラウン（Mike Brown）HCは、「スパーズはレブロンを潰しにきた。レブロンに対しダブルチームに来た上に、3人目のディフェンスもいた。我々はボールを回し続け、フリーの選手をつくる必要がある」と試合後に感想を語った。

　またブラウンHCは、「レブロンが試合後に苛立っているのは初めてだと思う。レブロンはディフェンスに対してまず耐える。それから状況を読み慣れてしまえば、ディフェンスを簡単にあしらう。チームはレブロンがボールを回し、シュートを決めることを必要としている。第2戦に向けて我々はチームとして、レブロンは個人としていくつかの修正が必要となる」と第2戦に向けて語った。(c)AFP/Getty Images