【6月8日 AFP】インターネット通販大手、米アマゾン(Amazon)のジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)最高経営責任者(CEO)が7日、上海(Shanghai)で記者会見を行い、同社が、中国でオンラインショッピングサイトを運営する卓越網(ジョーヨー・ドット・コム、Joyo.com)に対する投資を拡大していく方針を明らかにした。

 ベゾス(Jeff Bezos)氏は、新規投資の具体的な金額は明らかにしなかったものの、「卓越網は、アマゾン内で世界中のどこよりも急成長している事業。わらわれは、この事業への投資拡大を検討している」と語った。

 現在、アマゾンの米国外での売上は、同社の売上全体の54%を占めているが、ベゾス氏はこの点について「世界第4の経済大国、中国におけるアマゾンの売上は、同国経済の2ケタ成長を反映したものでなければならない。中国をアマゾンの世界第4の市場にするというのは、達成可能な目標だ。これは長期にわたる投資で、われわれには資源と忍耐強さがある」と語った。アマゾンの経験によれば、新規市場で利益を出すのには5年から7年の時間を要するという。

 また、ベゾス氏は「アマゾンは、外国のインターネット会社が中国で直面する可能性のある問題を認識している」とした上で、「多くの米企業が犯してきた過ちの1つは、中国に進出して同国内で経営陣を採用すると、その経営陣が、自国の消費者を満足させることではなく、米国人の上司を喜ばせることばかりに集中してしまうこと」と指摘。「われわれはそのような過ちを犯さない」と述べた。

 赤字法人の卓越網は、アマゾンが2004年に7500万ドル(約90億9150万円)で同社を買収して以来急速な成長を遂げ、販売数量を32倍に伸ばしている。

 だが、卓越網は依然、国内の主要ライバル企業、当当網(ダン・ダン・ドット・コム、Dangdang.com)に遅れをとっている。北京の技術コンサルタント会社、アナリシス・インターナショナル(Analysys International)の調べによると、2007年第1四半期には、インターネット小売市場である「一般消費者向けビジネス」、いわゆる「B2C」において当当網のシェアが18%だったのに対し、卓越網は12%だったという。

 アナリシス・インターナショナルのアナリスト、Song Xing氏は「卓越網と同様に赤字の当当網の強みは、商品の幅がアマゾンよりも若干広いこと」としながらも「率直に言って、2社のギャップはさほど大きくない」と語る。(c)AFP