【6月7日 AFP】サッカー、欧州選手権2008(Euro 2008)・予選グループE、エストニアvsイングランド。試合はイングランドが3-0で勝利を収め、イングランドは通算成績を4勝1敗2分けとして勝ち点を14に伸ばした。

 試合開始直後からボール支配率やチャンスの数でエストニアを圧倒するイングランドは、得点を挙げるには至らず、3月24日のスコアレスドローに終わったイスラエル戦の悪夢が蘇ったが、前半37分にウェイン・ブリッジ(Wayne Bridge)のロングスローをピーター・クラウチ(Peter Crouch)がヘディングで流したボールを胸でワントラップしたジョー・コール(Joe Cole)が振り向きざまに右足を振り抜いて待望の先制点を挙げ、イングランドが1点をリードして前半を折り返す。

 後半は06サッカーW杯以来約11か月ぶりに代表復帰を果たし、先発したデビッド・ベッカム(David Beckham)がチームを牽引する。後半9分に右サイドでボールを受けたベッカムは、得意の右足でアーリークロスを上げディフェンスの裏に抜けたクラウチの頭に合わせチーム2得点目をアシストすると、後半17分にはまたも右サイドからゴール前に走りこんだマイケル・オーウェン(Michael Owen)の右足に合わせ、オーウェンの約1年ぶりの復帰弾を演出するなど2アシストを記録し、チームを勝利に導いた。

 チームの不振から批判が集まるスティーヴ・マクラーレン(Steve McClaren)監督は、招集を見送り続けてきたベッカムに救われる結果となったが、同日6日に行われた試合でロシアと引き分けたグループ首位のクロアチアとの勝ち点差を3に縮めたイングランドは、残る5試合でホームでの戦いを4試合残しており、本大会への出場が現実味を帯びてきた。(c)AFP