【アテネ/ギリシャ 6日 AFP】ローマ(Rome)市内のイタリア文化センター(Italia Culture Centre)に6日、前月同センター主催の展示会開催中に盗まれたオペラ歌手マリア・カラス(Maria Callas)のシルクドレスが、発送人不明の小包で届けられた。

■盗まれたドレスが発送人不明で到着

 届いたドレスは、1957年にマリア・カラスがアテネ(Athens)で開演された、ジョゼッペ・ヴェルディ(Giuseppe Verdi)の歌劇中に着用したもの。イタリア文化センターのスポークスマンによると、このドレスは古びたビデオテープケースに入れられて、同センターに届いた。

「警察が先に中身を点検すべきだと思ったので、完全には包みを開けなかった。かなり月日が経っていたのでシルクは変質していたが、ドレス自体が特に傷つけられた様子はなかった」とスポークスマン。

 ドレスが盗まれた展示会では、マリア・カラスのドレスやジュエリー、アクセサリーなどを2週間にわたり展示。キリスト教の祝祭・五旬節の期間にあたり展示会場を閉館した5月25日にドレスは盗まれた。

■意外に知られていないカラスの故郷

 カラスはギリシャ人の移民として米国で生まれたが、1966年、結婚を機にギリシャ国籍を選択。その11年後に、パリで短い生涯を終えた。

 祖国ギリシャでは今年、カラスの生前の功績を讃えるだけではなく、ギリシャ人としてアイデンティティーを持ち続けた彼女の人生にスポットを当てた様々なイベントを行っている。

 写真はローマ市内の列車に乗るマリア・カラス(1958年1月9日撮影)。(c)AFP/ALFREDO MICCOLI