グアンタナモ被収容者、罪状認否へ
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【6月5日 AFP】キューバのグアンタナモ(Guantanamo)収容所に拘束されている国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)のメンバー、Omar Ahmed Khadr(20)とSalim Ahmed Hamdan(1970年生まれ)に対する罪状認否が4日に行われる。同収容所の被収容者を裁く米国の司法制度をめぐっては、人権活動団体から「茶番劇の裁判」と批判する声が上がっている。
Khadrはカナダ・トロント(Toronto)生まれのアルカイダ兵士。米政府の主張によると、Khadrは5年前、米軍がアフガニスタン国内でアルカイダの潜伏場所に突入した際、手りゅう弾で米陸軍の兵士を殺害したという。
一方、イエメン国籍のHamdanは、アルカイダでボディーガードおよびウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の運転手を務めていたとされる。
両人は弁護人を通じ、「収容中に激しい暴力や死をちらつかせた脅迫を受けたり、何時間も『無理な姿勢』で縛られたりした」と訴える。 長期にわたり睡眠時間をはく奪されたこともあるという。
こうした訴えについて、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)」のJennifer Daskalさんは 「米国の道徳的権威にとっての汚点」とし、「そのような手段」によって得られた証拠には信頼性がないと主張する。
Daskalさんはまた、「国民が(グアンタナモの)特別軍事法廷に期待するのは『最悪の中の最悪』の事件を起訴すること」と述べ、10歳で「父親に強制されて」アフガニスタンでの戦闘に加わったKhadrの事案は「最悪の中の最悪からは程遠い」と語る。
同収容所では、大部分の被収容者が起訴なしで収容されているが、米政府は、被収容者への虐待を否定している。
人権活動家の間では、年齢的な問題でKhadrの事案に対する非難がひときわ激しく、「未成年者を殺人罪で起訴した米政府は国際法を無視している」との声も上がっている。
米国防総省の報道官は「世界中の戦場で未成年者が利用されているのは不運な事実だ。Khadrは自身の行動について釈明する義務がある」と語る。
HamdanとKhadrの罪状認否は、約1年前に米連邦最高裁が「グアンタナモに設置された特別軍事法廷は違憲」とする判決を出した後に改正された審理手続にのっとって行われる。
だが、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)」米国支部のジェマナ・ムーサ(Jumana Musa)さんは「改正後の審理手続も、『伝聞』や『強制』により得られた事項を検察側が証拠として採用できるなど、被告側が依然として不利な状況に立たされている」と指摘する。Musaさんはさらに「公正な手続を意図しているのであれば、好きなように罪状を書き上げ、ほかの裁判所では決して認められないような証拠を認める、まったく新しい制度を作る必要などないはず」と続ける。
また、関係者は「無罪判決を受けたとしても、『不法な敵性戦闘員』の地位にあるHamdanやKhadrの場合は、米当局により無期限に拘束される可能性がある」と語る。
4日に行われる罪状認否では、HamdanとKhadrに対する起訴状が読み上げられ、両人が罪状認否をした後、今年夏に開始される本格的な審理の日程が決定される。
Khadrは「殺人」「殺人未遂」 「共同謀議」「敵へのほう助」の罪、Hamdanは「共同謀議」と「テロリストへの物的支援」の罪で起訴されているが、検察当局は、両人に対する死刑の可能性については否定している。
現在までに、グアンタナモ収容所で行われた被収容者に対する審理件数は1件のみ。オーストラリア人のデービッド・ヒックス(David Hicks、31)服役囚に対するもので、検察当局との司法取引の末、3月に9か月の服役を命じられた。同服役囚は現在、アデレード(Adelaide)の刑務所で服役している。(c)AFP/Jitendra Joshi
Khadrはカナダ・トロント(Toronto)生まれのアルカイダ兵士。米政府の主張によると、Khadrは5年前、米軍がアフガニスタン国内でアルカイダの潜伏場所に突入した際、手りゅう弾で米陸軍の兵士を殺害したという。
一方、イエメン国籍のHamdanは、アルカイダでボディーガードおよびウサマ・ビンラディン(Osama bin Laden)容疑者の運転手を務めていたとされる。
両人は弁護人を通じ、「収容中に激しい暴力や死をちらつかせた脅迫を受けたり、何時間も『無理な姿勢』で縛られたりした」と訴える。 長期にわたり睡眠時間をはく奪されたこともあるという。
こうした訴えについて、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ(Human Rights Watch、HRW)」のJennifer Daskalさんは 「米国の道徳的権威にとっての汚点」とし、「そのような手段」によって得られた証拠には信頼性がないと主張する。
Daskalさんはまた、「国民が(グアンタナモの)特別軍事法廷に期待するのは『最悪の中の最悪』の事件を起訴すること」と述べ、10歳で「父親に強制されて」アフガニスタンでの戦闘に加わったKhadrの事案は「最悪の中の最悪からは程遠い」と語る。
同収容所では、大部分の被収容者が起訴なしで収容されているが、米政府は、被収容者への虐待を否定している。
人権活動家の間では、年齢的な問題でKhadrの事案に対する非難がひときわ激しく、「未成年者を殺人罪で起訴した米政府は国際法を無視している」との声も上がっている。
米国防総省の報道官は「世界中の戦場で未成年者が利用されているのは不運な事実だ。Khadrは自身の行動について釈明する義務がある」と語る。
HamdanとKhadrの罪状認否は、約1年前に米連邦最高裁が「グアンタナモに設置された特別軍事法廷は違憲」とする判決を出した後に改正された審理手続にのっとって行われる。
だが、国際人権団体「アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)」米国支部のジェマナ・ムーサ(Jumana Musa)さんは「改正後の審理手続も、『伝聞』や『強制』により得られた事項を検察側が証拠として採用できるなど、被告側が依然として不利な状況に立たされている」と指摘する。Musaさんはさらに「公正な手続を意図しているのであれば、好きなように罪状を書き上げ、ほかの裁判所では決して認められないような証拠を認める、まったく新しい制度を作る必要などないはず」と続ける。
また、関係者は「無罪判決を受けたとしても、『不法な敵性戦闘員』の地位にあるHamdanやKhadrの場合は、米当局により無期限に拘束される可能性がある」と語る。
4日に行われる罪状認否では、HamdanとKhadrに対する起訴状が読み上げられ、両人が罪状認否をした後、今年夏に開始される本格的な審理の日程が決定される。
Khadrは「殺人」「殺人未遂」 「共同謀議」「敵へのほう助」の罪、Hamdanは「共同謀議」と「テロリストへの物的支援」の罪で起訴されているが、検察当局は、両人に対する死刑の可能性については否定している。
現在までに、グアンタナモ収容所で行われた被収容者に対する審理件数は1件のみ。オーストラリア人のデービッド・ヒックス(David Hicks、31)服役囚に対するもので、検察当局との司法取引の末、3月に9か月の服役を命じられた。同服役囚は現在、アデレード(Adelaide)の刑務所で服役している。(c)AFP/Jitendra Joshi