【6月1日 AFP】3年目を迎える政府の「クールビズ」期間が始まった1日、曇り空で冷たい風が吹くにもかかわらず、安倍晋三首相をはじめ全閣僚は沖縄伝統の「かりゆしウエア」で閣議に臨んだ。

 安倍首相は青いラインが入ったライトグレーのハイカラーシャツ、2人の女性閣僚の1人である大田弘子経済財政担当相はチャイナ服を思わせる明るい赤のシャツを着て登庁した。

「ネクタイは好きではない。かりゆしは肌触りがよく、暑くても快適に過ごせる」と塩崎恭久官房長官は語った。

 政治家らが背広を脱ぎネクタイをはずしているのに対して、日本の多くの企業では従来通りスーツ着用が守られている。報道陣も例外ではない。

 閣議に臨んだ柳沢伯夫厚生相はスーツ姿の報道陣に対し、「悪いがここではわたし1人が涼しそうだ」と言いながらも「今日はちょっと寒いな」と認めた。

 地球温暖化対策の1つとして小泉純一郎前首相が発案したクールビズは、民間企業と政府機関に対し、軽装と28度以上のエアコン設定温度を呼びかけるもの。冬期には「ウォームビズ」も導入し、温暖化の原因となる二酸化炭素排出減少に取り組む姿勢を示している。(c)AFP