【5月30日 AFP】30日の昼過ぎに成田に到着した李登輝(Lee Teng-hui)前台湾総統は、同行の記者団に対し、兄がまつられている靖国神社の参拝を検討していることを明らかにした。

 李前総統の兄は、第2次大戦時に日本の海軍の軍人として戦地に赴いた。1945年2月にフィリピンで戦死し、靖国神社にまつられた。

 李前総統は、「いつ行くかは決めていないが、日本に来たからには、兄に会いに行くべきだと思っている。兄とは60年ぶりの再開になる」と語った。

 李前総統は、今回の訪問を「私的なもの」としている。中国外務省は29日、「台湾独立分子とその勢力に政治的な舞台を提供してはならない」と日本側を強く牽制(けんせい)。A級戦犯を合祀しているとして中国から「日本のかつての軍国主義の象徴」と見られている靖国神社を参拝した場合、中国政府が抗議を強めることは必至だ。

 台湾は、第2次大戦で日本が敗戦した1945年まで、日本の植民地だった。日本に親近感を感じている人は、同じく日本の植民地だった中国や南北朝鮮よりも多いとされる。(c)AFP